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バックストーリー 二柱の神によって作られた世界の話。 神様は世界とそこに生きるモノを作り、神の意思を伝え導くモノを作った。伝え導くモノは『天使』と名付けられ、神の片割れは天使にすべてを託して深い眠りについた。その後、しばらく天使は地上に生きる生き物たちを見守っていた。 しかし、ある時……とある天使達は言い出した。 「この世界には、美しき我らの神にふさわしくない物が多すぎる」と。 それに対して、別の天使達は激しく反論した。 「この世界には、優しき我らの神のふさわしくない物などない」と。 彼らはそれぞれの意思を持って争い、それに勝った天使達は、神が作った世界をそれぞれ光と闇が支配する二つに分けた。そして、負けた天使達は光が届かない闇の世界へと追いやられてしまった。 光の世界に残った天使達は人々からあがめられ、闇の世界に追いやられた天使達は人々からおそれられ、悪魔と呼ばれた。 光の天使達によって、世界から歪なものは消え去った。姿が異質なもの、人ならざるもの、不浄なる思考、怒りや憎しみといった負の感情。光の天使達はそれらを弾圧し、闇の世界へと押し込めた。 光の人々から悪魔と呼ばれるようになった闇の天使達は、光の世界から同じようにおいやられたものをすべて受け入れた。 闇の天使達は、光の世界では無力だったものに自らの力を分け与える『眷属契約』をした。 それによって『眷属』となった人々は、闇の天使達と契約を結ぶ。 「自分達が平穏に暮らせる平和な世界を作る」と。 契約を結んだ闇の天使達は、闇の世界の住人達が行おうとしていることを見守ることにした。 それを知った光の天使と世界は、闇の世界を壊さなければならないと、選ばれたものに自らの力を分け与え、『眷属契約』をした。 それによって『眷属』となったものは、光の天使達と契約を結ぶ。 「不浄なる闇の世界を滅ぼし、清らかな一つの世界を作る」と。 契約を結んだ光の天使達は、光の世界の住人達と共に闇の世界を滅ぼすための戦争を始めた。それによって再び、光の世界から迫害される身となった闇の世界の住民達は、自分達の最後の居場所を守るために戦争を始めた。 ……こうして、二つの世界にまたがった戦争の火ぶたが落とされた。
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