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『眷属』 天使・悪魔・堕天使のいずれかと契約を結んだそれ以外の種族の個体のこと。その契約は『眷属契約』と呼ばれている。眷属となった者は、契約を守る代わりに契約を結んだ相手の力を一時的に使用することができる。契約内容はそれぞれで異なり、眷属達はその契約内容を知られることを避けている。 契約を結んだ天使・悪魔・堕天使は、眷属が契約を守り続ける限りその力を貸し続ける。しかし、眷属が契約を守り続けていたとしても、契約を結ぶ相手として不当だと見限られることもある。その場合、契約は天使・悪魔・堕天使側から一方的に破られることとなる。 眷属達の中には、契約を結んだ相手と一時的に融合した姿をとることができる者もいるが、それには相手との相性などが関わってくるため、実際に行うことができる者は少数。その際の姿は、どちらの普段の姿とは異なっているが、両者の特徴を合わせたような姿になることが多い。また、一つの体に二つの人格が宿った状態になるため、その姿は長く持たない。体を動かす主導権は、表に出ようとする力が強い方が得る。 『眷属契約』 眷属と天使・悪魔・堕天使のいずれかと結んだ約束事のことで、一人につき一人しか契約できない。一度契約を結んだ者であっても、その契約を破棄した場合は(相手が違っていても)結び直すことは可能。契約内容は相互の関係性を浮き彫りにすることも多く、場合によっては弱点となるため、その内容は隠している。 契約はどちらから持ちかけたとしても、書面ではなく口頭であったとしても成立する。それは、契約自体が魂に刻まれるためであり、一度結ばれた契約内容は偽装することはできず、変更する際には両者で話し合いをしなけれなならない。その為、軽いノリで契約を結んだ挙句、痛い目を見る者もごくまれに存在する。 本来であれば、契約解除にはいくつかの儀式を踏む必要があるが、力が強い者であれば無理矢理解除をすることもできる。しかし、その反動で解除した側が何らかのダメージを負うことが確認されているため、よほどのことがなければその手段には出ない。契約解除の儀式は両者の合意の上で行われるが、まれに片方がそれを嫌がっていたとしても契約解除の儀式を行うことができる。 過去、眷属契約とその解除のことを『愛する二人の結婚と離婚のよう』と言い表したこともあるとされている。
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