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「おお、素晴らしい」 夢の美術館は恐ろしい程早く、あっと言う間に出来上がった。 携わった全員が完成した形を事細かに知っていたし、兎に角夢中で必死に作業したからだ。 「まさに夢に出てきた美術館そのもの」 完成した夢の美術館には、連日沢山の人が押し寄せた。 展示物なんて必要ない。 皆が皆、曲がった柱を触り、歪んだ壁を撫で、からっぽの美術館で記念写真を撮った。
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