おっぱいディベートと愛天使

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「私が何者であろうと、私の自由が奪われることはありませんわ。生徒会長さん」 いきなり現れた二宮に、愛天使が反論する。 ああ、その通りだ。 人間もおっぱいも、全てがオンリーワンなんだ。 どれが上でどれが下、なんてものはない。 世界に一つだけのおっぱいなんだ。 「二宮! 愛天使のおっぱいはな! 世界に一つだけなんだ! その乳を咲かせるために一生懸命になってるんだ! 応援したいとは思わないのか」 「いきなり何を訳の分からないこと言ってるんですか!」 「白井、落ち着け! これでは生徒会長に伝わらないぞ! 僕には伝わったがな!」 くそっ……! やはり俺達の熱いリビドーはおっぱりすとにしか伝わらないのか……! 「と、ともかく! あなたをおっぱい部などに入れるわけにはいきません。幼い頃から様々な芸術文化を学んだ文武両道のあなたでしたら、どこの部活に入っても歓迎されるはずです。あなたのお父様も、愛天使さんが在学中に何か大きな勲章を得ることを期待しているようですし」 「でしたら、お父様の顔を立てて他の部でも活動いたしますわ。確か文化部の掛け持ちは認められているはずですわよね」 「う……そ、そうですけど……」 おお、ここで夕姫パターンでの説得か! さすがの二宮も、タジタジだぜ。 「会長……この辺りが妥協案だと思いますよ」 二宮の隣で空気になっていた匠が、おずおずと進言する。 しばらく、ぐぬぬと唸っていた二宮だが、やがて大きくため息を吐いた。 「……わかりました。では、他の部でも活動していただけるのでしたら、あなたがおっぱ部に入部することに関して苦言を呈すのはやめに致します」 よっしゃああああ!! エンジェルおっぱい加入決定っっ!!
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