1994人が本棚に入れています
本棚に追加
そこまで話すと、美結は口を閉ざして酒出を見つめる。
自分が感じた不自然さ、違和感がどのように伝わったのか。伝わらないとしたら、酒出はどのように判断したのか。
その答えを、見つめながら待った。
美結の言う通り、確かに変な話しである。
失踪の状況もそうならば、会社側の対応にも大いに疑問が残る。
酒出の頭は、そこまでの情報を整理しつつ。推理を廻らせ、高速回転していく。
そして、バーボンのグラスを手に取った。
最初のコメントを投稿しよう!