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「それは、そうだけどさ……」
「目的を達する為には、何でもやらなければならない。その相手が誰であろうと、臆する事も許されないのよ」
「そんな言い方するなよ……」
背の高い男だけは、腰が引けているようである。それに反して、他の二人は既に覚悟を決めている様子。
話しの内容から察するに、相当な犯罪行為の計画を実行するか否かのようだ。
しかも、それを大企業相手に行おうとしている。
背の高い男の反応は一般的であり、正常なものだと言えよう。他の二人のように、腹をくくれるものでは無いのであろう。
暗闇の中、背の高い男の迷いが空気を伝い他の二人に伝わった。
それを受け、小柄な男が口を開く。
「大企業だろうが警察だろうが、僕らの相手じゃない。それにさっき言った通り、奥の手だってあるんだから」
「その奥の手が、俺が迷ってる理由なんだって。そいつは、犯罪者なんだろ」
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