第十三章 大企業の末路

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   そこまでの事件では無いが、大半の事件が本田に指揮が任されている。  いくら和泉でも、そこまでは出来よう筈が無い。  そうなると、警察関係者の中。しかも、本田よりも階級が上の人間に、和泉の息のかかった人間がいるのか。  それは、ミレイが以前から疑問に思っていた事。  もしそれが本当ならば、その男に申し入れ柿崎を管理官以上にする事が出来るのでは無いか。ただ、それを確かめた事は無い。  それは、余計な詮索の範囲と判断したからだ。  和泉は、横目でテレビの唐橋物産事件を、不服そうに眺めている。もしかしたら、自分でもあの会社を貶めようとしていたのかもしれない。  ミレイは、そのように思い共有スペースへと戻った。      
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