エピローグ

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   それは、酒出の馴染みの飲み屋の店主が撮影した、和泉と仲間のミレイと見られる二人組の写真について。  千葉北署の鑑識官である、野島に依頼した画像解析の結果が何故か柿崎の元に届いていた。  それは、野島がそうすべきと判断し行った事。  酒出としては、別にそれで野島を責めるつもりも無い。それどころか、柿崎に話す手間が省けたと思っている様子である。 「それで、どうなんだい?」 「あの画像の二名は、どうやら和泉とミレイであると断定して良いようです」 「じゃあ、奴らの潜伏先も柏市内の可能性が出てきたって訳か」 「可能性だけなら、ですが」 「おいおい、妙に含みのある言い方をするじゃねぇか」 「実は、警部補のお耳にはまだ届いていないと思いますが。似たようなタレコミが、県警や警視庁のホームページを通じ投稿されておりまして」 「つまり、あんな画像や場合によっちゃ動画もって事か」
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