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学校についても、同じクラスの
あたしと隆弘と秀太。
だから、嫌でも毎日顔を合わせないといけない。
「ちーあき!おはよう。」
「あっ、実彩子ぉ~!」
「何?どうしたの?」
あたしは実彩子に抱きついた。
すると、実彩子は驚いた顔をして
あたしの顔を覗き込む。
「たかひろが、隆弘が、…馬鹿っ。」
「え?何言ってんの?」
可笑しくなったのか、
ケラケラと笑い始める実彩子。
もーう。笑わないでよっ!
「あたしは、隆弘に初めてちゅーされて、悩んでるっていうのにっ!」
「え?本当に?」
「……あ、うん。」
そう。
あたしと隆弘は、ちゅーもしたことがなければ
抱き合ったことも手を繋いだこともなかった。
どうしてって?
それは、今まで幼なじみをやっていたから。
いきなり、幼なじみから恋人になんて
変われるはずがない。
だから、朝、キスをされて
少しだけ戸惑ってしまった。
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