第1章 独白

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俺は青山晋。 少し世間的に大きな会社の社長の息子に生まれて、幸運にもなに不自由ない暮らしをしている。 両親は健在。 夫婦仲も悪くない。 親父は会社人間ではあるが、家族のこともそれなりに気にかけてくれてるし、愛人がいる様子もない。 お袋は何にも出来ないお嬢様。 でも、それを自覚していて周りの使用人に、きちんとお礼が言える素直で明るい人だ。 兄弟は残念ながらいない。 でも、俺には幼なじみがふたりいて いつもつるんでいるから、寂しい思いはほとんどしていない。 本当に幸せで恵まれたことだと思う。
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