とある日の出来事

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「なにか質問はある?」 「えっと…1つだけ。俺は、従兄弟に声をかけられ て編入試験を受けられることになったじゃないです か。普通1人の生徒にそんな力はないと思うんですが 俺の従兄弟はなんか上の役職についてたりするんで すか?」 これは俺の単純な疑問で、本当は従兄弟本人に聞こ うと思ってたこと。 さっきの説明を聞いて、あいつがもし生徒会か風紀 辺りに所属していれば納得がいく。 「その通りだよ。君の従兄弟、水谷 唯都くんは風紀 に所属していて、副委員長をやってるよ。」 「えっ!?唯兄さん副委員長なんですか!」 まさかの魔王(委員長)の右腕とは… 「うん。水谷くんが全力で推薦してきてね、君が頭 が良くて、才能に溢れていて、絶対にこの学園の為 になると思うので編入試験と特待生試験を受けさせ てくれませんか?ってね。」 唯兄、俺がここに行きたがってたの知ってたから そんなお願いしてくれてたんだ。 「本来編入試験を行うのはそんな難しいことでは ないし、それで編入してきた生徒だっている。 ただ特待生試験に関しては入試の時しかしてないか らね。その特待生試験の実施と、もし合格なら受験 料も無料にするって約束をしたよ。 「そうだったんですね…すみません、ありがとうご ざいます。」 俺ん家は普通の一般家庭よりちょい裕福くらいの家 ってだけでこんな私立に通うほどの余裕はない。 従兄弟の唯兄の親はうちの親が重役として働いてる 会社の社長さんということもあって、水谷家は金持 ちだ。
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