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そうは言われても、よく来てくれてるお客さんだし気になる。
…苦手だけど。
ちょっとスキンシップが激しいけど、悪い人じゃないんだ。
なんだかんだ良くしてくれるし、
今日だって、チーズケーキくれたし。
またあのとろけそうな美味しさを思い出して顔を緩ませていると‥
「‥おいおい、食い物効果、絶大だな。」
困ったように笑いながら言う店長。
「 え…? 」
「ほら、もう時間過ぎてる。早く着替えて来い。」
「あ、はい」
お先に失礼します!と頭を下げてロッカールームに向かった。
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ちょうど着替え終えた頃、ドアが開いて赤城さんがやって来た。
「あ、お疲れ様です!」
「おー。」
そして、手に持っていたビニール袋を手渡される。
「えっと、これは…?」
「あの客にもらったチーズケーキ。俺達も食ったけど余ったから。」
「っ!いいんですか !?」
「もともとお前への貢ぎ物だ。」
袋を受け取りながら、わーい!と内心はしゃいでいる俺の頭をくしゃくしゃ撫でる赤城さん。
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