第2章

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 コナは男に視線を戻した。何かの板切れに乗って、辛うじて浮かんだ男は、さっきより少しだけこちらに近付いている。そのうち波打ち際まで流されてくるだろう。それまでに朝の仕事を済ませてしまわなければ。遅くなるとまたお母さんにどやされる。
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