第15章 生放送

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「もう一回顔洗い直さなくちゃ」 背を向けて水道を捻った。 両手にすくった冷たい水が 「ミイ……?」 次から次へと 手の中から溢れて 指の隙間から零れ落ちる。 鏡越し寝不足の顔して 微笑んで。 『僕は――悠月さんが好きです』 心の中でだけ 唱えた。
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