第15章 生放送

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「どいて下さい。行かなきゃ」 顔を洗って先を急ぐ。 キッチンでミイミイと 猫の子を探すようなリーダーの声は止まない。 悠月さんは複雑な顔して ドアの前に立ちつくしたまま。 「……はーい、今行きます!」 小柄な僕が 脇をすり抜けて行くのを見つめていた。 「ミイ」 悠月さんが背後から ごく小声で僕を呼ぶ。
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