第15章 生放送

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内心 引き留めて欲しかったはずなのに――。 いざそうなると 振り向いて その先を聞く勇気が出ない。 だから僕は 「み、ミイっ……?」 聞こえないふりして 一目散廊下を走った。 (あー!僕のバカバカバカバカ!!) もの凄い勢いで リビングに飛びこむや 「はいはいはいはい!ティーバッグはここです!」 キッチンで転んで一回転。 「あ……ありがと。でも……そんな急がなくてもよかったのに……」 唖然とするリーダーに 新しい紅茶のティーバッグを手渡した。
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