温めてやるから

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自室に入ると、ほっと息をつく。 そのまま体を放り出すようにベッドにダイブした。 お母さんに頼まれたせいでこんなことにはなったけれど、結局最後にはお母さんに助けられた。 怒るべきなのか感謝すべきなのか複雑なところだけれど、あれ以上一緒にいることにはならなくてほんとによかった。 そう思いながら枕に顔を埋めていると、急に学校でのあの場面が脳内によみがえってきた。 それと同時に瞳の奥がじんっと熱くなり、じわりじわりと涙が顔を出し始める。
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