《第8章・まっすぐに…》

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※お風呂上がりの美和のタオルだけの全身写真、髪を拭いただけで無造作に肩下で揺れる。やっぱり肩から胸、ウエストラインがきれい。 ※髪を束ねてる斜め後ろからのアングル。胸が強調されるみたいで色っぽい。 ※アーチ…横向きポーズ架空の誰かの背中に両手をまわすように、両足は少しだけ開いてる感じ、顔はアーチを見て目を潤ませ口は少しだけあいてる。姉貴から画像が届いてすぐに見た朝【拓也だと想って】あの初々しい恥ずかしそうなポーズにはそんな意味が…? ※アーチでの美和の正面でのポーズ…これにも意味があるの?アーチをくぐり手を広げ嬉しそうな顔。そして姉貴のイタズラ心か、弟思いなのか、足首からのアングルにスカートの裾が揺れ、とっさにスカートを押さえたのか下着は見えず。 仕草がどれもかわいらしく初々しく恥ずかしそうにポーズをするアーチでの写真は特に気にいっていた。 【拓也だと想って】 布団に入ってまで愛しそうにお土産画像を見る拓也を、ベッドから眺めていた。『拓也だと想ってって教えてあげた時に見てたけど、また見てんの(笑)気にいった?』 『うん、気にいった。本当に《あたしだと想って》っていうとこんなポーズになったの?』『あたしが嘘ついてどうするのよ、拓也の名前を出すと反応してブランコの方に行ってたけど《こっちに来ないとアーチで撮らないわよ》って言ったら、素直にアーチの横に並んでね』 拓也はクックッと楽しそうに笑った。 『目に浮かぶようだわ』 『拓也の名前には反応して逃げていたけど』 拓也はガックリきて携帯を枕元に置いた。 『姉貴…もう良いよ。美和はあたしを避けてるみたいだから』 その時携帯がなり松本は画面を見て『チッ』と舌打ちした。無視してると切れたが、またかかってきた。 『出ないの?誰?』 『デブ女』 『紫ボブなの!出る必要なんかないわ』 『わかってる』 電話は留守電メッセージに変わり、デブ女の声が部屋中に響きわたる。 『拓也ぁ!愛しあいましょう~!今から来てぇ~!お・ね・が・い!(チュッ)』 『うわぁ~!』 ベッドと床に布団とで横になって話をしていた中での出来事で、布団からカバッと起きプルプルと上半身をふって耳をふさいだ拓也。佳那子はベッドからムクッと起きて怪訝そうに拓也の携帯を見て拓也を見た。 『いまだにかかってくるの!?』 『プリンスホテルで再会して以来時々、あぁ~もう!』
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