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『この電話が美和ちゃんからで《眠れないの、電話で良いから言葉で美和を温めて》って言われるとどうなのかしら?(笑)』
拓也は佳那子が喋りかけてた時にはあのデブ女を一瞬忘れ照れた顔をし赤くなった。けど、つまんなそうにこう言った。
『姉貴、残念だけど美和はそんなかわいいお願いは言ってくれないから(苦笑)』『言ったと過程して、拓也はなんて言うの?』『照れくさくてそんなの美和だけにしか言わない(照)言う機会があるならね、美和は言わないよ…つまんないけどそういう照れくさい事言ってはくれない』
『あ~あ、すっかり落ち込んじゃって。あたしが美和ちゃんに言わせてあげようか?抱いてとかキスしてとか(笑)』
『言わせられるのは嫌かも、自然の成り行きで言ってくれるなら…』
『美和ちゃんは今まで付き合った女とは違うからね、付き合いは短いけど温泉旅行をしてみてわかったの。拓也の言うとおりだった、律儀で遠慮がちだからこそ何かしてあげたいって思うのよ』
『わかってくれる?(笑)喜んでるのを見るとまた連れて行きたくなる』
その時また携帯がなりそのうちメッセージに変わる。『あたいのた・く・や。下着は紫で紫の透け透けネグリジェ着て待ってるのよ~邪魔者はい・な・い・か・ら、添い寝に来・て・ね、投げキッス!(チュッ)』
拓也は布団をかぶった。
『姉貴、携帯切ってくれる?何時だと思ってんだか!美和の気持ちがわかるような気がするっ!』
『いつもこんな内容なの?』
『嫌がらせとしか思えない!内容・時間…最悪っ!』佳那子と拓也はあのメッセージのおかげでなかなか寝つけなかった。
『美和パンフレット読んだ?新しい学校見に行ってみる?』
『うん…』
『乗り気じゃない返事なら行かない方がいいわよ』
『ううん…行く』
家を出てチラッとマンションの駐車場を見る。
車が4台…佳那子さん居るんだ。
佳那子さんがうらやましい…
『部屋にいって良い?』って言わなくても入っていけるもんね…
拓也って呼べるもんね…
『拓也さん…たくやさん』お父さんが呼び慌てて車に乗り込む。
振り返るとお母さんがごみ出しに出てるとこだった。『美和、帰りに新しい学校の側を通ってみるか?』
『うん…』
男子からの好奇の目・言葉、女子からの嫌がらせ的な妬み…長い長い1日が終わり放課後まわり道をし新しい学校へ見に行ってみた。学校から片道1時間で寮のある県立H高校の前に着いた。
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