第1章 孤独×絶望

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病弱の母は私が小学3年生の時に亡くなった。 少しばかりの保険金がおりたが、それからの父はお酒に溺れ仕事をしても長続きせず私は高校に通うが僅か半年で中退してバイト生活が始まった。 父が真面目に働いてくれなかったので、私のバイト代で生活の遣り繰りをしていた。 酔って暴れ暴力を受けた事も何度も有った。 私はこの家の子供に生まれた事を恨むと同時に普通の家庭に憧れていた。 兄弟も居なくバイト代が入っても贅沢も出来ず恋愛やお洒落すら許されず現状に疲れ果てていた。 それでも頑張って正社員で雇ってくれる会社を見つけ、働き始めて1ヶ月後に肝臓を壊した父が他界したのだった。 こんな事を言ったらいけないのだけど、正直私はほっとしていた。 辛い日々から解放され、これからは自分の為だけに生きて行けると思ったからだった。
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