第1章 孤独×絶望

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『生きてたって、辛いだけよ!!』 「何がそんなに辛いんだい?君をそこまで追い込んでる辛い事ってなんなのかな?」 『私は…これまで真面目に生きて来たわ!!お母さんの世話もお父さんの世話も自分の事より優先にして!!』 「うん、それで?」 『勉強も好きだったし高校だって行きたかった!でも、行ける状態じゃなかった』 「両親が大変だったのかな?」 『そうよ、私が頑張って働かなければお父さんが…』 思い出すだけで涙が込み上げて来て話す事が出来なかった。 「両親が病気だったの?」 『違う、母が他界して父はお酒に溺れ仕事もしないから…』 「君が自分を犠牲にして支えてあげたんだね?」 『そうよ!お洒落も我慢してお父さんを助けていたのに…借金なんかして…』 見ず知らずの相手なのに私は不満を爆発させていた。
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