第1章

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でも、最後まで涙は流さなかった。 「涙を流す時は好きな人の前で…ってな」 もう、好きであっては駄目な人。 忘れる、努力をしなくてはいけない。 「ほーんと、何やってんだ」 俺も、お前も。 そう、ぽつりと溢した言葉は空気に溶けて音になることはなかった。 一章完
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