2328人が本棚に入れています
本棚に追加
空腹から逃れるための現実逃避だったのかもしれない。
俺は選択肢の中の二つを選び実行した。
左手は男の身体……、では無く、頭へ。
右腕は自分の両目を覆うために使った。
ずり落ちていきそうな男を見ておきながら何もせず、起きた時に文句を言われても嫌だからな。
この左手は、何かしらのアクションを起こしたという証拠だ。
恐らく、助けなくとも奴はずり落ちないだろう。
まあ、ずり落ちても知るものか。
最初のコメントを投稿しよう!