鮫島モンスター

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今すぐにでも「腹が減った」と言いたいところだが、そんな雰囲気では無い。 フラフラと彷徨い歩くゾンビのように、此方へ向かってくる男。 おいおい、大丈夫か? 目の下に黒いくまを蓄えた奴に、何かを言われるんじゃないかと思って身構えたが、そういう意味で身構えたんじゃねぇよ、と思うことになる。 「ぬぉっ!」 空きっ腹にダイレクトに体重を受け、顔を顰めた。 やはり、大丈夫では無かったのだ。 このデカ物、とんだ誤作動だな。
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