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「……違う」
俺が灰原さんに対して、「違います」と答えようとした瞬間、鮫島という男が始動した。
「近くで喧しいなと思ったが、お前は俺の下で何をしているんだ?」
まるで俺が悪いような言い方をする。
「は?あんたが俺の上に倒れて来たんだろうが?」
「記憶に無い。─────おい、多栄子。俺はな、コイツのこと嫌いなんだよ」
記憶に無い、だと?嫌いってなんだ?
俺もあんたのことは大嫌いだ。
ただ、まだ生きていたいからな。
此処に居る。
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