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「それ本人を前にして言うことかよ?俺のこと、なんだと思ってんだ?」
いつの間にか払いのけられていた左手で、身体を起こした鮫島の胸倉を掴んだ。
イラっとしたからな、仕方ないだろう。
出て行けと言われようが、知ったこっちゃない。
「お前のこと?そりゃ……、犬だろ?そう思ってなきゃ、構ってられない」
冷たい瞳が言い放った。おまけに大きなあくびまで……、けしからん。
「なっ!」
西海史スエキ、人として見られていない事件が勃発。
勢い良く、ワシャワシャと頭を掻き回され、俺は奴の胸倉を離してしまった。
コイツ、本当に大嫌いだ。
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