2321人が本棚に入れています
本棚に追加
/930ページ
男の後を追って、一つ一つ階段を降りていき、最後の段差を降りようとした時、パチリと電気が点けられた。
一瞬にして、明るくなる階段。
なんだよ、ちゃんとした電気があるんじゃねぇか。
そう思い、上げた足を降ろそうとして気付く。最後の段差はとっくに降りており、もう降りる段差は無いのにも関わらず、俺は片足を高く上げていたのだと。
慌てて足を降ろしたが、それを見た男に俺はまた鼻で笑われた。
明るい光の中で見た男の髪と髭は濃い栗色で、まるで日本人じゃないみたいだなと思った。
最初のコメントを投稿しよう!