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会えなくなったのは、サークルの飲み会の後からだ。もう既に、あの飲み会の夜から1週間も経っている
1週間もさとに会わなかったのなんて、今まであっただろうか。少なくとも、大学に入ってからは一度も無い
確かに学部も違うし、お互いバイトが忙しくて会えなかった事もあったけど、それでもこんなに会わないなんて事は無かった
それにその時とは状況がまるで違う。会える時間があるのに会えないなら、俺は間違いなく避けられてるって事なんだろう
あの日、俺はさとに何かしたのか?こんな風に、避けられる程の何かを
あの日何か、さとを傷付けるような事を言ったのか?それとも、怒らせてんの?
飲み会の夜の事を思い起こしてみるも、避けられる理由がさっぱりわからなかった。だって、あれは全部冗談だってさとが言ってたし
冗談って事は、今まで通りに戻ったって事だよな。だったら、避けてる理由が他にあるって事なのか?
なあ、もう、訳わかんねえよ。ちゃんと言ってくんなきゃ、マジで、わかんねえ
俺はどうすればいい?どうすればさとと一緒に居られる?
さとが隣に居ない事が俺には考えられない。なのにさとは俺の隣に居ない。その消失感が、どうしても消えてくれない
まるで胸にポッカリと穴が空いたみたいだ。その穴は、どんなもので埋めようとしたってけして綺麗には埋まらない。さとが居ない消失感は、さとにしか消せない
隣に居るのが当たり前だった。例え二人の間に少しの距離感があったとしても、同じ場所に居れるだけで絶対的な安心感がそこには存在していた
さとの隣はほんのり温かくて、どこか優しくて、居心地が良い
隣に居た時間が長いから余計、日に日に寂しさが増していく。寂しいから、会えなくて苛立ちが募っていく。会いたいから、こんなにも歯痒い思いをさせられる
もう、無理だ。これ以上さとに会えないのなんて、俺には耐えられない
避けてる事に理由があるなら、俺に悪い所があるなら言って欲しい。直すから。避けられんのは、マジで、辛い
俺は携帯電話をポケットに入れ、その足でさとを捜した。大学の校内を走り回って、さとと同じ学部の奴にさとを見なかったかって聞いてまわって
その日は見つけらんなかったから、次の日も授業終わって直ぐに教室を飛び出し、同じ様に捜し回った
そして、やっと、見付けた
……筈だった
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