【2】

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朝目が覚めると、俺はまだ修一に抱き締められたままの状態だった。頼むから、勘弁しろ 心臓に、悪いだろ 「おい、起きろ。いい加減離せっ……!」 「う、ん……、あれ、なんでさとの顔、こんな近くにあんの……?」 「いいから、さっさとこの手を退けろ」 「なんか、こんな近くで見るの、久しぶり」 「ち、かいっ……おい、近いって」 「何?もしかして、恥ずかしがってんの。顔、赤い」 「…………お前、マジで、ムカつく」 「ふはっ、なんだ、当たりかあ」 この甘ったるい空気は、どこから漏れてんだ
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