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三日後 夜、久々の我が家でのんびり寛いでいる俺の耳に、玄関をノックする音が届いた いきなりの事にビクッと肩を跳ねさせるも、カレンダーをチラリと見て、今日は修一はバイトだから来る筈は無いと高を括り、特に何の躊躇もなくドアを開けた その瞬間、ドアを閉められない様に隙間に差し込まれた足。見慣れた靴 「よお」 油断、してた 「今度こそ逃がさねえよ」 その言葉は真理をついていた。逃げられないんだと、一瞬にして悟った なんで、ここに、お前が居るんだ あんなに必死に逃げ回ってたくせに、こんな、最も簡単に侵入を許してしまった。ドアを閉めようとしても、それよりも先に修一はドアを全開にして玄関に入ってくる 修一の後ろでドアが閉まる音が聞こえたのと同時に、俺は警戒心を剥き出しにした 修一の表情は、見るからに怒りを露わにしていた。無理もない、理由もわからず理不尽に避けられて、普通怒らない奴なんていないだろう でも俺にとっては、修一を怒らせる事よりもずっと、近付き過ぎてこれから先側に居れなくなる方がよっぽどのダメージだった。考えるまでもなく、俺は修一を避ける事を選んだ その結果が、これなんだけど 「何しに来たんだ。お前、今日バイトだろ」 「そうだよ。これからバイト。なあ……連絡するって言ったのに、なんでくれねえの?」 「……忘れてた訳じゃない。まだ来週の予定が決まってないだけだ」 「やっぱり俺、避けられてるよな?だからわざとバイト前に来た。今日は何となく、さとが家に居る気がしたから」 俺は修一の言葉にグッと息を詰まらせた 図星、だ。修一が今日はバイトだからと思って、家に居た。確かに連絡しなかったのは、俺が悪い しかし修一がここまでするなんて、思いもよらなかった
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