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学食を出て廊下を歩いている途中、夏富の前を歩いていた俺は不意にある事を思い出し、その場に立ち止まった 「そうだ。来週泊まりに行くから」 「ああ、わかった」 すっかりと忘れていたが、来週末までに提出しないといけないレポートがあるんだった その事を思い出した俺は夏富の方へ向き直ると、さも当然の様に泊まりに行く事を夏富に伝えた 俺につられて足を止めた夏富も、レポートの事を今思い出したらしい。そう言えばそうだなと一度大きく頷いた後で、家に泊まる事を了承してくれた 夏富が了承してくれたのをいい事に再び前を向いて歩き始めると、今度はまだ数歩しか歩いていない俺を呼び止める様に、夏富が俺の名前を呼んだ 「上島」 「ん?」 「お前が前に観たいと言ってたDVDがレンタルショップに入荷してたぞ。レポート終わったら、一緒に観るか」 「え、あれもう出たのか。観る」 「じゃあ、借りてくる」 夏富とは、今までも何度かDVDを観た事がある。俺達が観るDVDはいつも、洋画のアクションものばかり。今回俺が観たいって言ってたのも、前に夏富と観た洋画と同じシリーズの作品だ
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