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次の週になっても、修一は相変わらず俺の家に居た 最初は帰れと言っていた俺も、10日を過ぎれば流石に諦めの方が強くなる。これは絆されてんのか何なのか。俺は訳がわからないまま、修一がここに居座る事を許していた 「さとー、ご飯まだ?」 「あー、もうちょっとだから大人しくしてろ」 修一が、大学から帰ってきて直ぐ、突然肉じゃがが食いたいなんて言い出した。今日のお昼に肉じゃがが食べたかったのに、今日に限って学食で食べられなかったとか何とか言って そんな修一の発言から一時間後、俺は普段からそんなに料理はしないし、そもそも肉じゃがなんて作った事もないくせに、何故か現在進行形で肉じゃがを作っている 別に作ってくれと言われてはいない。食べたいと言われただけだ 食べたいと、たった一言聞いただけで肉じゃがのレシピを携帯で検索した俺は、かなりヤバい所まで来てるんだろう ちょっと待ってろだなんて言って急いで買い物に出掛けて、四苦八苦しながら材料切って。なんて、どうかしてる 多分、俺は、嬉しかったんだ。修一に彼女が居れば、多分彼女に作ってくれと頼んでいたと思う けど、今はその相手が居ない。その事が嬉しくて、修一の喜ぶ顔が見たくて気が付いたらこんな事になっていた 作った事が無いからレシピ通りの材料を用意した。確か、4人前とか書いてあったっけ。下手に材料半分にして2人前作るより、いい筈だ グツグツと煮込んで、頃合いを見て味見してみる。うん、初めてにしてはまあまあだ
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