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風呂から上がると、先に風呂に入った修一がソファーに座りビールを飲んでいた。目の前のテーブルにはおつまみのサラミやピーナツが広げられていて、その横には恐らく俺の為に用意されたであろう350mlのビールの缶 そのビールの缶が修一の前では無く、ソファーの空いているスペースの前にわざわざ置かれてたから、見ただけで俺のだってわかった 修一は俺の姿を確認すると同時に、自分の隣のスペースをポンポンッと叩いてくるから、多分隣に座れって事だ 俺は仕方ないなと思いつつ、言われるがままソファーに腰を下ろして用意されていたビールの缶に手を伸ばした 持ったビールの缶は冷蔵庫から出されたばかりなのかまだ冷たくて、俺フタを開けると、乾杯だと言わんばかりに修一が飲んでいたビールの缶を当ててきた それから暫くの間特に会話らしい会話をする事もなく、お互い淡々とビールを飲んでおつまみに手を伸ばして。でも喋らないからといって、それが別に気まずいとか、そんな風には感じなかった 俺の飲んでいたビールの缶の中身が半分になる頃、修一の方は1本目を飲み干したのか、ゆっくりと立ち上がり冷蔵庫へと向かった 修一は冷蔵庫から2本のビールを取り出して戻ってくると、2本ともテーブルに置いて再びソファーに腰を下ろす でも、あれ、何か……さっきよりも距離が近くないか?
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