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「なにっ……やめっ、んっ、ぅ……!?」
次の瞬間、俺の唇に、柔らかいものが押し当てられた。その感触は直ぐに離れたけど、間髪入れずに二度目の感触が俺を襲う
一度目は本当に確かめる様な、押し当てられてんのにどこか優しさを帯びたキス。二度目は心臓を一瞬で鷲掴みされる様な、思考も何もかも奪っていく様な、力強い強引とも呼べるキス
そう、俺は奪われたんだ。唇を。修一の、唇に
「んーっ!ん、んんっ……!」
顎と頭を固定されたままの俺に成す術はなく、唯一の抵抗と言えば、唇をキツく縛る事だけだった。足をバタつかせたって、修一の胸を叩いたって今の状況では無抵抗にも等しい
二度目の、触れるだけのキスから、修一は俺の唇を塞いだまま離れようとはしない。そのまま修一の舌先が俺の唇をゆっくりとなぞり、まるで閉ざした唇を開けと言う様に、しっとりと俺の唇を濡らしていく
俺はそれでも唇をキツく閉じていたが、下唇を甘噛みされて、その快感とも呼べる刺激に身体が反応してしまい、唇をキツく縛っていた力が緩んだ
少しだけ開いた唇の隙間から、この瞬間を狙っていたと言わんばかりに無理矢理舌を差し込まれ、親指までもを入れられてこじ開けられる
「口、開けて」
「んっ……んんっ……!ふあっ……」
修一の舌先は、最初に俺の上顎の裏を丁寧になぞった。俺はその舐められた感覚だけで、一気に絶頂まで達してしまいそうな程の快感を覚える
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