好きだからだって。

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「そーご!もうすぐ地区予選だなっ。」 2階の窓から、部活に行こうとする宗悟に声を掛けた。 「おー!しっかり応援頼んだぜ!?拓夢。」 俺を見上げて、ガッツポーズをみせる。 「たりめーだ!任せとけ!!」 俺も同じようにガッツポーズをした。 宗悟は、野球部部長。 俺は、応援団団長。 中学三年から仲良くなった俺たちは、同じ高校に進学して、それぞれの部活に入部した。 宗悟の事が好きだった俺は、本当は同じ部活が良かったけど、俺には野球のセンスがなく入る前から断念。 だけど、堂々と応援したいから。 同じように、その先を見たいから。 俺は、応援団員になった。
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