大好きだから切なくて

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玄関とリビングを隔てる1枚のドア。 そのドア越しに、可愛い子どもの声が聞こえる。 「フフッ……。 凛と蓮、相変わらず元気だな。」 子どもたちの声を聞き、嬉しそうに口元を緩ませる秀臣。 ドアを開けた瞬間、リビングにいた全員の視線が私たちに集まる。 だけど、真っ先に反応を示したのは……―――――― 「秀おじちゃんっ!!」 おもちゃを投げ捨てて走り、秀臣の身体に抱き付いた小さな女の子。 そのすぐ後を、まだよちよち歩きの男の子が追いかけてくる。
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