大好きだから切なくて

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「初めまして。 こちらで家政婦をやっております、藤間都子と申します。 梨帆さんの事は、娘からよく伺っておりますよ。 いつもお世話になっているそうで。」 「あ……? いえ……、私の方が……――――――」 彼女の苗字を聞いてはっとした。 良く見れば、顔もどことなく似ているような気がする。 「フフッ……。 本当に、世間は狭いですね。 さぁ、皆さんがお待ちしていますので、リビングへどうぞ。」 都子さんは私と秀臣を先導し、正面奥にあるリビングへ案内してくれた。
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