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「す、すみませんすみません」 「俺に謝ってどうする。謝罪したら許されると思うな」 「つい出来心で…本当にすみません…もうしませんから許して下さい」 「駄目だ」 隼斗さんはスマホを取り出しどこかへ電話をかけようとしている。 「警察だけはやめて下さい!私には妻と娘がいて…本当に申し訳ないです。どうか、許して下さい」 中年男性は泣きながら謝罪している。 隼斗さんは聞く耳持たずで構わずスマホを耳に宛がう。 私は思わず、隼斗さんの手からスマホを取り上げた。
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