第16章 告白
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ちゃんと聞こえてた。 ちゃんと胸に届いた。 「一人で電気屋で泣いちゃいました……」 「はぁ?」 だから僕は――泣いたんだ。 「悠月さんはどうして?」 それじゃあ 悠月さんが見せたあの涙は――。 あれも僕のため? 「歌いながら泣いたでしょう?」 「俺が?泣いた?」 とぼけるのが下手だ。 僕がまっすぐ見上げれば 目を白黒させて星空を睨んだ。
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