第1章

3/5

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
まぁそんな責任の所在を探しても毎回解答は同じな訳で。もう数百回は世の中が悪いと結論でている。 故に、こうして天井を見ながら「世の中よ、おもしろくなれ」 と念じているのだ。 俺があいつに初めて会ったのは、そんな無意義な過ごし方をしていたとある休日のことだった。 どんなやつかと端的に説明しろと言われれば間違いなく宇宙人と答える。 俺の親友であり、仲間であり、人類の敵である。それは、彼が特撮やマンガに登場し、地球を征服しようとする使い古された設定そのままの宇宙人であるからだ。 見た目を語るのならば、普通の人間と大差はない。高校生くらいの少年である。しかし、それは仮の姿で、実際はもっとグロテスクな容姿の持ち主らしい。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加