第1章

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そんなグロテスク宇宙人が征服しようとする惑星の知的生命体である俺と何故接触したのかというと、これは実に簡単なもので、標的惑星の情報収集のためであるとのこと。 この事実を知った俺は興奮を抑えきれず、次の瞬間には手伝いを申し出ていた。 世界を征服し、そのせいで大勢の人間に迷惑をかけることは分かっていたが、そんなことは知ったこっちゃあない。 これは俺の人生であり、好きなように生きていたい。 今まで、つまらなさしか感じていなかったこの世界が、一気に面白い世界に変わっていたのだ。 今やらずにいつやるのか。 だが、少しは俺にも良心があるようで、手伝う前にこれから迷惑をかけるであろう人々に心の中で謝った。
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