マキシ、はしゃぐ。

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ぴぴっ!ぴぴっ!ぴぴっ! 「ん‥‥‥。」 けたたましい音を発している物体に手を伸ばす。ポチッとボタンを押し騒音を止める。 正体は目覚まし時計。 去年の誕生日にエリアからもらったモノだ。 私が朝まったく起きれずにいたのを気にして買ってくれた。 エリアはいつも私のことを一番に考えてくれている。 だから私もエリアを大切にする。 正真正銘の『親友』だ。 そして、今日はそんなエリアとデート‥‥って言ったら少し変だけど、まあそんなカンジ。 今の時間は08:03。 待ち合わせの時間は10:00だし、まだ余裕あるなぁ‥。 とりあえず、シャワーでも浴びよっかな。 「んっ‥‥よっい、しょーと。」 ベッドから降りてお風呂場へ向かうため階段を降る。 するとちょうど階段を降りきったところで階段の上から声が降ってきた。 「マーキシー、今日なんか用事あんだっけかー?」 「うーん!エリアと映画みにいくー!」 この人は私のお姉ちゃん! 名前はフレア。楯鵞夜フレア! しっかり者のお姉ちゃんで、よく勉強を教えてもらってるんだ♪ いまは大学2年生で都内のけっこー頭イイトコいってる。 彼氏さんが居て、この人もすごくいい人!しかもイケメン!! まぁ、私の自慢のお姉ちゃん! 「マキシ。なーにニヤニヤしてんのよー。」 「えっ?あ、なんでもないよー!じゃね!」 「変なマキシー。」 イケないイケない、思わず顔に出ちゃったよ‥。 と、お姉ちゃんから逃走して私はお風呂場に到着。 「おっとっと、おはよ!イリナ!」 「あら。マキシ姉様、おはようございます。」 お風呂場の洗面台で歯磨きを終えたところの我が妹に遭遇! 名前は楯鵞夜イリナ! 中学2年生‥‥なんだけど、とてもそう思えないくらいの超しっかり屋さん!! え?どのくらいかって? んー‥‥私が勉強教わっちゃうくらい‥かな? 「マキシ姉様、これからお風呂?」 「うん、そーだよー。」 「そうですか‥‥‥朝風呂は禿げますわよ‥‥。」 「えっ!」 「うふふ‥では、ごきげんよう。」 ほ、ほんとーにしっかりしすぎ‥‥。 てな訳で、私は三姉妹の真ん中です!
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