第1章 嚆矢

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懐中電灯で中を照らして見るとだいぶ奥まで続いているようだった。 「おい...やっぱ やめようぜ なんか気味悪りぃよ....」 そうBが呟いた。 「今更引き返せるかよ」 Cが呆れたように言う。だが、確かにそうだ外の空気とは違いひんやりしていて空気が少し重い感じがするからであった。 「そういえば さっき鍵壊したろ?」 そうDが呟いた 。 「あれさ10年も経ってればさすがに錆びてもろくなるだろ? あれ間違いなく最近取り替えてるぜ 綺麗すぎる」 そういったのである。 「ん?じゃあ誰かが毎回毎回鍵変えてここを開けれないようにしてるっていうのか?」 Cが少し小馬鹿にしてるかのように言った。 「死体があったりして」 Bが茶化した 。と 、その瞬間"ド~ン" 地鳴りとも思わせる地響きがしたのであった。 「お...おい..なんだ...あれ」 そうDが俺らが来た方向を指をさして言った 俺は瞬間的に何か判断し、一言 「逃げろ!!!」 そう叫んだ、俺の叫びと同時に4人が堰を切ったように洞窟の奥へ走って逃げた。 「おい! あれ一体なんなんだよ! おい! わかるんだろ?!」 Dが癇癪を起こしながら俺につかみ掛かった。 「俺も見たことない けど一瞬で捕まってはいけない 逃げなくちゃって思ったんだ 」 そういった 「おい...Cは? Bが言った 「そういえばいないな さっきまでは一緒だったのに...もしかしてあいつに捕まったんじゃ....?」 「いや 多分どこかではぐれたかこけたかのどっちだろ 途中分かれ道あったし逆の方向行った可能生があるからな」 「もし やつに捕まってたら?」 Dのその一言で空気が凍りついた。 「たぶん助かんないと思う 邪気とかそういうレベルじゃない もはや怨念そのものって感じがした」 俺がそういうとBが 「そういえばお前と昔廃病院行った時に会ったカップルもそうだったな、確かそのあと彼女死んだんじゃなかったっけ? あそこに囚われて...」 そうBが言った。 「もしかしたらするとCも...」 とDが言う「馬鹿! 縁起でもねぇこというんじゃねぇよ、Cははぐれたんだよ 絶対そうだ!」 俺が言った。 しかしふと俺は思った、そう自分の言い聞かせたかっただけなのかもしれない。と
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