トラヤヌス本陣(ドロベタ)

2/6
前へ
/38ページ
次へ
 そのころ、ドロベタに本陣を置くトラヤヌスはモトル南方のシセシュティに一個軍団を前進させた。モトルにあるダキア側の前線部隊を牽制させるためだ。ただ、シセンシュティまでの道のりにはダキア側のゲリラ攻撃で補給部隊がなかなか進めていないのが現状だ。このため補給を確実にするためにさらに手元の一個軍団をゲリラ掃討のために動かしている。100人隊単位でゲリラの拠点を潰させているのだがかなりの数があるためにしばらく時間がかかるだろう。さらにルシウスの部隊が側面から渡河上陸には成功したもののクラヨバで足止めをくらっている。まぁ、ここはストレハイアさえ落としてしまえば後方を突かれることを恐れた敵が後退するであろうことは明白だが、敵もそのあたりは理解しているのでクラヨバ北方に後詰のサルマティア騎兵をつめている。このサルマティア騎兵はストレハイアに我々が迫ればストレハイアに後詰に入るだろう。現状では戦線はこう着状態だ。戦力は拮抗しているので無理な突破はこちらの損耗を増やすだけだ。 ローマ側配置 ・シセンシュティ 前衛モトル牽制部隊 補助兵、軍団兵各5個大隊 6000 ・シセンシュティ守備隊 補助兵・軍団兵各5個大隊 6000 ・ドロベタ本陣 1個軍団 6000 補助兵 12000 ・シセンシュティ-ドロベタ間ゲリラ掃討部隊 軍団兵 6000 100人隊60部隊に分かれて掃討中
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加