第1章

3/6
前へ
/38ページ
次へ
 レシツァは四方を山に囲まれた天然の要害だ。軍隊が通れるような街道が西と北の2箇所しかない。ハドリアヌスはこの天然の要害をに自軍の本隊を展開させて敵をおびき寄せる作戦に出た。レシツァの市内には補給物資を運んだ補助兵3千のみを駐留させ、住民に物資と兵糧を提供して防衛を固めさせる。郊外には西の街道に重装歩兵5個大隊3千、南に3個大隊1800、東に2個大隊1200を駐屯させ、市内からは見えないようにする。北側の街道は西の街道よりも幅が広いものの大軍の移動には困難な地形だ。こっち側の守りは斥候のみにして手薄にさせる。さらに後方からの退役軍人を主力とした商人や移民の移動の完了した都市からは騎馬を引き揚げさせて西のガタイアへと移動させていく。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加