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夏休みのある日。
私は、修一の部屋に来ていた。
フカフカのベットで横になりながら、本を読む彼をボーっと見ている。
彼女が遊びに来てると言うのに、優雅に読書ですか……。
まぁ…さっきまで寝てた私も悪いが。
(修一の部屋、涼しいんだもん…。)
私が起きた事に気づいてない彼は、とても無防備に見える。
そんな彼を見ていて、私はふと思い出した…。
昨日、遊びに来た友人サヨの言葉を。
私の家に遊びに来たサヨと、何時もの様に恋話をしているとこんな話になった…。
「ミナリはキスした事あるんでしょ？」
「えっ!?ま、まぁ…。」
サヨの質問に少し照れながらも答える。
そりゃ、付き合って数ヶ月…キスくらいしてますよ。
「じゃぁ、合う度にしてるんだ？羨ましい。」
「………へっ？」
サヨの言葉に、私は顔をひきつらせる。
「へ？って……してないの？キス。」
「…………毎回は流石に…。」
「………そうなの？」
疑わしい視線が痛い…。
だけど、すぐに妖しい笑みを浮かべると、サヨは言った。
「今までに何回くらいキスした？」
「うっ…。」
「教えてよ？私達、親友でしょ？」
「………嫌な言い方するね。」
「教えないと……山下にミナリの秘密暴露するよ。」
サヨさん……目が笑ってない!!笑顔だけど、目が笑ってない!!
私は親友に脅され…しょうがなく話す事になった…。
「誰にも言わない？」
「勿論♪」
「１回だけ……。」
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