夏祭り ※涼太編※

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「あっ…此処でいいよ!!そこ曲がったらもう家だから。」 「そうか。」 「因みに、ここを真っ直ぐ行ったら駅につくから。」 「了解。」 「……ありがとね。」 そう言って笑った彼女の頭を撫でた。 「今日はもう泣くんじゃねぇぞ…。」 「うん…。」 「じゃぁな。」 「うん!!またね!!」 頷いた彼女を送り出し、俺はその背を見つめた。 そしたら、彼女が振り返って元気に手を振った。 俺も手を上げると、別の道を歩き出した。 次に会う時は、彼女が何時もの笑顔に戻っていますように…。 それが例え、俺にとっては悲しい結末でも…。 そしてどうか…。 彼女が1人で涙を流しませんように…。 彼女がこれ以上悲しみに沈みませんように…。 苦しみは全部、 俺が引き受けるから…。 空を見上げて笑った。 俺も、 相当なバカかもしれないと…。 (あっ!!後、最終に間に合いますように…。)
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