プロローグ

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就寝前、風呂から上がった僕はパジャマに着替えて、居間にいる両親に「おやすみ」の一言を告げた後、二階の自分の部屋に上がった。 机に貼ってある明日の時間割を確認して、学生鞄の中を入れ替え、忘れ物は無いかもう一度確認。 一人頷いて、枕下に置いてある時計を見ると「11:30」と表示されていた。 部屋の明かりを消して、ベッドの中に体を滑りこませて目を閉じる。 明日も、学校の友人達とのいつも通りの楽しい日々が待っているんだろう。 高校受験もまだまだ遠い、中学二年生の夏。僕はのんびりと学校生活を楽しんでいるただの少年だった。 全てが変わった、この日までは。
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