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共にミイスの村から出て、今までずっと一緒に、旅をして来た。セラが『どんな人か』なんて、わかっているつもりだった。……………けれど……………
―本当に『つもり』だったなんて―
「どう、しよう?私………全然、わかってなんかなかった…………どうしよう。」
そのことに気付いて、両手で口を覆った。セラのことを『理解』なんてしてなかったことに、申し訳なくて、情けなくて、泣きたくなった。
「謝って、ゆっくり話をしてみたら?君の話なら、聞いてくれるんじゃないかな。」
そう言うナッジに、弾かれたように立ち上がったユイは、挨拶もそこそこに酒場を出て、走り去っていった。
「ねえ、ナッジ。ユイはセラが何処にいるか、わかってるのかなぁ?」
「多分、大丈夫だよ。あの二人の『繋がり』は、きっと本人達が思っているよりも、ずっと『強い』はずだから………。」
―ロストール郊外 森の中―
大都市であるロストールだが、少し道を外れて歩くと、小さな森がある。
城壁に囲まれている中にあるので、モンスターが出ることはない。そんな中を、ユイはセラを探し回っていた。
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