ディーピットへ凸☆入

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 周知の事実に固まっていた霞は、羞恥状況により徐々に赤みを帯びていく。  何百人いるのかは解らないが、それだけの人の目に触れているのだ。  ちょっと、吊ってくる。  そんな程度で済む話ではない。 「あ、あわ……あわわわ!! 女子! 堅めの女子!ヘルプッ!」  わたわたと慌ててしゃがみ込み、鉄の乙女に助けを求めた。 [念じればいいんですよ、服が欲しいと]  霞の慌てふためいた姿を余所に、鉄の乙女は抑揚なく淡々と述べ、霞は言われるがままに念じてみる。 服が欲しい、と。 [完了しました、ぷしゅー]  念じて数秒、鉄の乙女からそんな声が聞こえてくると、先程兵士を閉じ込めた蓋が、ぷしゅーっと言う声と共に開かれていく。  しかし、今の霞にはとてもどうでもいい事。  蓋が開くと、中には女性物の下着と衣服が浮いていて、それらを光のスピードで奪いさり、着用していく。  エフェクトを見る辺り、DQシリーズのかまいたちの様、またはFFシリーズのバルバリシアの如く。 「任務完了wwwwwwなんか指示をくれwwwwwwww」  ピタリと動きが止まると、そこにはいつもの霞が、何故か若干モデル立ちで佇んでいる。  着用したのは、水色の下着の上に、ベトナムの民族衣装でもある赤いアオザイ、丈が長くスリットが深いのが特徴的で機動性は良好そうだが、腕から肩にかけては何もないのでちょっと寒そう。  見方を変えれば、ノースリーブなチャイナドレスにしか見えないが、原型が中華服だからその辺似るのはご愛嬌。 [なら、少々ジャンプして……] 「ナチュラルなセクハラに草wwwwwでも嫌いじゃないwwwwwびくんびくんwwwwwww」  と、笑っていた霞だがふと何かを思案する様に、顎に手を当てて疑問を持った様子だった。  その疑問を、鉄の乙女にぶつけてみる事にしたみたいだ。 「それにしても、私が想像したのってTシャツと、短パンだったんだけど?」 [それですね、可愛くないんで却下です] 「おwwwwのwwwwれwwwww」  アオザイなんて衣装を普通、思い浮かぶ物ではない。  そこには、鉄の乙女のちょっとした粋なはからいが、隠されていた。  太股が寒いwwwwwwエロスを感じる暇もないwwwwwwww [それで、ジャンプはまだですかね] 「しないよwwwwwwジャンプしたら見えちゃうじゃんwwwwwwwwブルマじゃないから恥ずかしいんだもんwwwwwwww」
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